【眼窩底骨折が原因の斜視は治る可能性大】

キックボクシング

こんにちは。

今回は、サッカーと全く関係のない話です。

サッカーに限らず、長くスポーツをやっていると何かしらの怪我は経験されていると思います。

私も過去たくさんの怪我をしてきました。

左脚前十字靭帯断裂2回、左足半月板損傷3回、左眼眼科底骨折、鼻骨折、網膜裂孔など

全ての怪我が手術が伴っていたので、大変だったんですが

特に

「眼窩底骨折原因からの斜視の手術」

は大変な思いをしたので、どうやって完治したのかをここで紹介したいと思います。

 なぜ「眼窩底骨折してしまったのか? 

眼窩底骨折
眼球を支えている床の部分(眼窩底)は非常に薄く、スポーツ(格闘技、球技)、ケンカ、転倒や交通事故で骨折を起こします。物が二重に見えるなどの症状がでれば手術対象になります。

 

プロフィールでも記載してますが、以前キックボクシングとキックボクシングトレーナーをしてました。

10年程前になりますが、スパーリング中に左目に見事なパンチをもらい、その時に「眼窩底骨折」してしまったわけです。

※みなさん、パンチはもらわないのが1番です。しっかりディフェンスの練習しましょう!!

 

「眼窩底骨折」程度がひどくなると、物が2重に見えたり、眼球が下に落ち込むなどの症状が出ます。

しかし

私の場合はこの症状がでなかったので、大丈夫だろうと思いすぐに病院に行きませんでした。

この段階での大きな間違いは、すぐに病院に行かなかったことです。

きちんと診察を受けていたら、重症化しなかったはずです・・・

 

私の場合の「眼窩底骨折」のは、以下の2点の症状があらわれてました。

1、軽い吐き気が起こった。

骨折した経験がある方はわかると思いますが骨折後は吐き気が起こります。

今回の場合も、軽い吐き気が起こりました。

2、眼球が少し前に出る

「なんか、目玉が少し前に出てるな〜」といった感じで見た目に違和感を感じます(周りの人は気づかない程度のもの)

*井上尚弥選手がノニト・ドネアと対戦した後、右目の眼球が少しおかしいのに気づいた方もいたかと思います。試合後「眼窩底骨折」してたことが発表されてましたね。

なぜ「眼球麻痺」になってしまったか?

1週間後再びスパーリングをしました。

そして、そこで問題が起こります。

この時のスパーリングで、パンチをもらうなどの大きなダメージはなかったんですがスパーリング後、左目の見え方に違和感が発生。

左目の焦点が微妙に合わなくなり、目を右に動かした時に物が2重にみえる症状がでてきました。

通院から手術をするまでの流れ

「これは、まずい事になった」と思い翌日眼科で診察を受け

結果は

「眼球を動かす筋肉に麻痺があり、麻痺はしばらくしたら戻る可能性があるので様子をみましょう。」

ということで1週間に1度、通院する事になりました。

それとこの時、もう1つの問題がみつかります。

それは「網膜裂孔」という症状です。

「網膜裂孔」は「網膜剥離」の一歩手前の状態みたいなもので、ほうっておいたら「網膜剥離」につながり、最悪失明してしまうという怖い状況です。

先生から

「今すぐ、レーザー治療で治しましょう」

という事で、その日にレーザー治療をうけて施術終了。

1〜2分程の鈍痛があるぐらいで思っていたよりもあっさりと終わる施術でした。

肝心の麻痺の症状ですが、

全く改善されず・・・・という状況。

物が2重にみえるというのは、かなり日常生活に負担があり悶々とする日々。

この病院では、手術の話などは出ず「とりあえず様子をみましょう」というばかりで解決の糸口が全くみえず、だんだんと病院にも行かなくなり回復を諦めかけていたところ(ここまで6ヶ月経ってます)

運命的な出会いがありました!!!

キックボクシングジムに入会してきた会員さん(福岡大学病院勤務)

との雑談の時に目の症状を話したら

「もしかしたら治るかもしれませんよ!!」

ということで、病院と先生を紹介してもらいました。

紹介してもらった病院が、福岡山王病院で先生は小坂正明先生(形成外科)です。

※現在、小坂先生は勤務されていないようです。

こちらを参考

302 Found

 

小坂先生の診察は

「まずは骨折した部分を元に戻して、もしそれで治ったらOK。改善されない場合は麻痺した眼球の筋肉の手術をする方法もあるよ」

という希望のある診断でした。

手術の方法も説明してもらい(これが聞いただけでも大変・・・)

後は、私の返事次第でしたが迷わず手術をする事を決めました。

もちろん治るという可能性があるのが1番ですが、小坂先生の絶対的な自信と安心感が即決させました。

 

肝心の手術ですが

無事終了。

後は眼の症状が改善されるのを待つのみ

だったんですが・・・・

2重にみえるという問題は改善されないままで

さらに起こった症状として、目を右に動かした時に内側の上の方に眼球がずれる症状が起こりました。

これは眼球があるべき状態に戻ったら、今まで隠れていた斜視の症状が目に見えて現れたということです。

そして

次は予定していたとうり、麻痺した筋肉の調整をするという手術をすることになりました。

すぐにでも手術をしたかったんですが、しばらく経過観察と手術の予約状況の関係もあって半年、手術までに間を開けました。

 

紹介された病院は皆良田眼科

先生は皆良田先生です。

皆良田眼科については詳しくでglass_onionさんで詳しく紹介されているので参考にしてください。

私も術前と術後は、ほとんど同じ流れで行なっています。

補足するのであれば、私の場合は「眼窩底骨折が原因からの斜視の手術」ということで複雑な流れだということです。

手術に至るまで その1 - 斜視の治療日記:楽天ブログ
今年の夏ごろだったかなぁ・・。 ネットで、斜視のサイトを見つけた。 小学生の頃一度外斜視の手術をした。 その当時は、県内でやってくれる病院があれば・・・という 思いで母親が探したのだと思う。 きっと

 

皆良田先生は本当に素晴らしい先生でした。

手術の技術が高いのは当たり前ですが、患者さんが1番知りたい「治るのか治らないのか」を明確に伝えてくれたところです。

そして、何よりも人格者です。

斜視で悩まれてる方は1度ぜひ相談することをお勧めします。

術後からの回復

術後しばらくは、焦点がぼんやりしていたんですが日を追うごとに焦点が合い始め1週間後には完璧な状態になりました。

その時の感動は、今でも鮮明に覚えています!!!

現在

術後から、現在まで約10年経っていますが、全く問題なく過ごしています。

あの時の感謝の気持ちは今でも忘れません!!

健康で当たり前の生活ができる日々に感謝!!!!

打撃系の格闘技で同じ症状になってしまった方もいると聞いてます。

私の体験が、少しでも同じ境遇で悩まれている方の参考になれば幸いです。

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